さて、成長と言えば子供から大人にかけて身長が伸びたり、あるいはスキル等が身についたりした時に「成長した」と言うと思いますが。
この「成長」…自分から見るとあたかもできない事ができるようになった、つまり自分の限界を超えた…という風に感じるかもしれませんが。
果たして、本当にそうなのでしょうか?
◎「成長」とは「限界突破」?
結論から言いますと…違います。
なぜか?
考えてみます。
例えば…スマホのボリューム(音量調整)。
さて、スマホの音量が前より大きくなった時。
それは、どういう時でしょうか?
音量の最大値は、100です。
…そう、最大値よりも低かった、たとえば20しか出ていなかったから30に上がって、大きくなった。
という事です。
100という限界があって、それを超えて120や130になる事は。
果たして、あり得るのでしょうか?
…答えは「NO」です。
なぜなら、論理的ではないから。
超えることができないから限界なのであって、超えてしまったらそれは限界ではありません。
「矛盾している」という事ですね。
つまり「成長」とは。
自分が本来持っていた能力を解放していく。
100%に近付けていく。
という事なのです。
さて、では「スマホを改造して、より大きな音が出せるようになった場合は限界突破ではないのか?」と、疑問に思う方もいるかもしれません。
答えは簡単です。
そもそも、100というのは本当の限界ではなかった。
つまり「その時は100が限界だと思っていたが、本当の限界はその先にあった」だけの話です。
本当の限界とは、この世界が持つ力、理の限界そのものです。
真の限界とは、そこにあります。
それ以外は「限界」ではありません。
そして、大抵の限界は人間が勝手に決めたものに過ぎません。
あなたが今「限界」と思っているものは。
果たして、本当に「限界」なのでしょうか?