さて、人間はつい物事を二極化して考えてしまいがちです。
誰かと喧嘩をした時「相手が悪くて自分は悪く無い」と言ったり。
「糖質は太るから悪者で、全く取らない方がいい」と判断したり。
「0か1か」「黒か白か」「勝ちか負けか」で、決めてしがいがちです。
しかし、それはすぐに判断するという意味において、非常に有用な能力でもありますし、そもそもその基準が無いと「どっちが良いか」を、決める事ができません。
ですので、この思考自体が悪い訳では全くありません。
人生は選択の連続ですから。
すぐに決断するという事ができなければ、そもそも、生きる事すら難しくなるのです。
ただ、知って頂きたい事実として。
本当は「0か1か」「黒か白か」「勝ちか負けか」には。
無数の「間」が存在します。
0と1の間には、0.1や0.8という数字がありますし。
黒と白の間には「黒よりのグレー」や「白よりのグレー」があります。
勝ちと負けにも「この部分は勝っていた」「この部分で負けていた」と。
分解する事ができるのです。
ただ、はっきりと意識できないが故に。
気づかないだけなのです。
ですので、もしあなたがこういった極端な判断をしがちな場合は。
10段階の数字で表してみるのがおすすめです。
例えば。
「相手が全部悪いと思っていたけど、自分も悪口を言ってしまったから、2割ぐらいは自分も悪いところがあった」
といった具合です。
この数字で表す表現。
非常に有用です。
言葉のニュアンスだけでは表現しきれないものを、明確にしてくれます。
例えば、お腹が痛いと言っている人に。
10段階でどれぐらい痛い?と訊いた時。
「8」と答えたら。
物凄く痛そうですよね。
ぜひ、日々のコミュニケーションに。
数字を取り入れてみてください。