さて、世の中には「偉い人」や「立派な人」「人の上に立つ人」等、一般的に人よりも優れた人の事を指す言葉がたくさん存在しますが。
この言葉。
気をつけてください。
「偉くなった=自分の人間としての価値が上がった」
という意味ではありません。
理由を説明します。
◎そもそも人間の価値に上下は存在しない
これが全てです。
「天は人の上に人をつくらず」と言いますが、まさしくその通りです。
システム上の上下関係は、確かに存在します。
組織図がまさしくそうです。
ただ、その組織図というのも、あくまで「そういうルールにしましょう」という取り決めがあるだけで、自分が下にいるから価値がない、上にいるから価値がある、というものでは無いのです。
あくまで「価値を提供できる人間に成長した」に過ぎません。
これは、重要です。
もし、あなたがこのような考えをお持ちであれば。
こういった認識をお持ちであれば、まずはその考えから抜け出す事が大切です。
そして、本当に正しい解釈は。
こうです。
「前にいるか、後ろにいるか」
これが、正しい解釈です。
偉人と呼ばれる人達は、生まれた時から優れていたから偉人になったのではなく。
ただ誰よりも前に進んだから、偉人となった。
それだけの事なのです。
もし、生まれた時から優れていたとしても。
それは、きっかけでしかありません。
あなたが、彼らよりも後ろにいるのであれば。
彼らのように、なりたいのであれば。
ただ、前に進めばいいだけなのです。
なぜなら、彼らはただ「前にいるだけ」なのですから。
正しく歩めば、必ず到達する事ができるのです。
この世界は論理的ですから。
同じ結果を出したいのであれば、同じ過程を辿れば良いのです。
そして、誰もが同じようにそこに到達する事ができるということは。
前に進むか、進まないかだけなのであれば。
人は本質的に同価値である。
ということなのです。
もし、あなたが前に進んだ人なのであれば。
後ろにいる人に、その道標を示してあげてください。
そして、その人があなたよりも前に進んだのであれば。
その人に、導いてもらいましょう。
そうやって、お互いに助け合い、共に進んでいく世の中こそが。
本当の、在るべき姿なのですから。